食事の際に普段何気なく行っている「咀嚼」
みなさんは、噛むことをしっかり意識できていますか?

「咀嚼」には様々な健康、美容、ダイエット効果があることがわかっています。
今回はそんな「咀嚼」の驚くべき効果についてご紹介します。

よく噛むことが“ダイエットに良い”と言われるわけ

ダイエットには“良く噛んで食べると良い”なんて聞いたことがあるかと思いますが、その理由は抽象的なものばかり。

なぜ、“噛むこと”がダイエットに良いと言われているのでしょうか

噛む量に比例して上がる“DIT(食事誘発性熱産生)”

私達はエネルギーを得るために食事を摂りますが、その食べた物を消化、吸収する際にエネルギーを使います。

これを“DIT(食事誘発性熱産生)”といい、私達は、食べることでもカロリーを消費しているのです。

そしてこのDITで消費されるカロリーは“噛むこと”でより高めることができるのです。

ダイエットのポイントは”ゆっくり良く噛んで食べること”

男性を対象に同じカロリー量の物をできるだけ早く食べたときと、ゆっくり食べたときの身体の変化を比べた実験が行われた際に、ゆっくり食べたグループの方はDITと咀嚼の回数が大幅に増えるということがわかりました。

この結果から咀嚼の回数が増えると、DITも増えるということがわかります。

ゆっくり良く噛んで食べること」はやはり、ダイエットに効果的なのです。

トレーナーメモ:栄養の種類でもDITは変わる
タンパク質のみを摂取した場合、摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%熱の産生を手助けすると言われています。
DITを高めるために、ダイエット中はたんぱく質中心の食事を摂りましょう!

噛むことには他にもこんな効果がある!

しっかり噛むことで受けられる恩恵は何もダイエットに関したことだけではありません。
ここからは、“咀嚼のメリット”をいくつか紹介します。

噛んでアンチエイジング!

あまり噛まずに食べる「早食い」は食後の血糖値を急上昇させてしまい、体内で美容の大敵「AGE(Advanced Glycation End Products(終末糖化産物))」の発生を助長させてしまいます。

このAGEは髪の痛みや肌のしわやシミ、くすみなどの原因に。

しっかり噛んでゆっくり食事をすると、食後血糖値の急上昇を抑えることができるため、アンチエイジングのためにも、よく噛むことが大切なのです。

美容、美肌の大敵「AGE」について、詳しい内容はこちら別タブで開きます

よく噛むことはストレス解消に繋がる

「幸せホルモン」と呼ばれる心の安定に欠かせない「セロトニン」という脳内物質があります。
セロトニンは、ストレスの多い生活や運動不足、夜型生活などが続くことで、分泌されにくくなってしまうといわれていますが、生活習慣や対人関係を含めた多くの悩みは、すぐに改善できるものではありません。

そんなセロトニン不足に対して、よく噛むことが効果的であることがわかっています。
普段の食事で、根菜やお肉などある程度歯ごたえのある食材を選び、しっかりと噛むことを意識しながら食べるだけでも、セロトニンの分泌に効果的になるといわれています。

「脳のエクササイズ」ということも意識しながら、よく噛んで食べることを心がけてみましょう。

いつまでも、元気に噛み続けるために

これまで「噛む」ことの効果、大切さをお伝えしていました。

いつまでも元気に噛み続けるためには、日頃から「口腔ケア」や「噛む習慣」を身につける必要があります。

最近では食品の軟食化が進み、「柔らかい食感」が美味しいものであると捉えられるようになってきています。

よく噛むことは、身体的にも精神的にも健康を保つために非常に大切です。
今回の記事をきっかけに少しでも「噛む」ことに意識を向けてみてください。